旅行考。
今日は、所用で家族で松山市内を車で走り回っておりました。
途中、道後温泉の前を通ったんですけど、なんか、すんごい行列ができてまして。
あれ、なんだ?とずーっと行列の先を辿っていくと、道後温泉本館の入り口。
道後温泉って、繁忙期、こんなに並ぶの⁈
知らなかったー!松山に住んでるのに、知らなかったー!
繁忙期の道後は、やっぱりすごいんですねぇ!
地元といえど、繁忙期に観光地にはなかなか行かないので、驚きました。
我が家も、他の土地に旅行に行くと、観光地や、ガイドブックに出てくるようなところを回ってその土地を知ったかのような勘違いをしがちです。
先日驚いたのが、東京。
東京には、我が家は誰1人一度も暮らしたことはないのですが、旅行やビジネス、結婚式にお呼ばれしたりと、何度も足を運んでいます。
友達で上京し、そのまま東京に根を下ろしている人たちもいますし、彼らに年賀状を書くときには住所ももちろん書くわけです。
なんなら、私が勤めている会社は東京にも事務所があるので、毎日電話でやりとりもしますし、書類も都内各所とやりとりします。
それなのに。
テレビでよく、23区のうち、住むなら何区!とか、今話題の何区!とか話題になってるけど、実際住んだことのないしピンとこないね、という話から、だいたい、我々は23区全て言えるのか、という話になりました。
で、やってみました。
23区全て答えよ!テスト。
結果、
5つ6つですよ、空で言えるの。
5/23!
答えを見れば、あー!何区!そうか、何区もあったか!となるんです。
なるんですが、空では言えない。
というか、街の名前のほうが、区の名前よりまだ知ってる。
なので、新宿は何区よ?とか、お台場は?とか。そんなレベル。
挙げ句の果てには、豊島区。
とよしま区って何よ、知らんし!誰?
と、我が家ザワザワ。
とよしま区には何がある?え?池袋⁈
池袋といえば、私のお友達のKちゃんがずっと住んどるとこやん!年賀状、毎年書きよるやん!
なんやねん、とよしま区!
と散々とよしま区、バカにしまして。
翌日、気づきましたよね、
あ、とよしま区、じゃなくて、としま区かあれ。
と。
としまえん、の豊島区ね。
何度も東京に行ってるのにどうしてこんなことになってしまっているか、考えてみると。
だいたい、東京とうきょー行ってますけど、四国から見たら、ディズニーランドも「東京行った」ですし、横浜も「東京行った」、もっと言えば、川崎の藤子不二雄ミュージアムだって、「東京行った」。
俺たちのとうきょー、広すぎる!
なんなら、どこ行っても、羽田空港で降りたならそこから先関係なく、「東京行った」感覚。
(松山からは、東京行く=飛行機で行く、のがほとんど。新幹線なんて、一旦広島か岡山まで出ないと乗れません。)
そのくせ我が家なんかは、23区内は、よくよく考えてみるとほとんど何区かの内で済んでるんですよ。
アクセス考えると宿泊は大体、品川か新宿。
行き先のほとんどが、港区周辺で収まってる。
いろんなとこ行った!と思ってたのに、ほとんど、港区周辺。
あとはスカイツリーのおかけで葛飾区周辺に一度だけ足をのばしてるのと、
友達の住んでる目黒とか、池袋とかに、訳もわからずついてっただけ。
東京じゃないとこ行っても東京行った気になって、実際の都内はほとんど理解していないまま。
なのに、仕事の関係でみょーな場所は知ってたりする。九品仏駅とか、ちゃんと読めたりします。
これ、大阪にも言えることですね。
大阪は、車でも4時間と、行ける範囲内なんで、東京よりはもう少し地理的にも理解がありますが。
今日の道後温泉の行列を見て、改めて、旅の楽しみ方を考えてしまいました。
観光地を巡るのも、もちろん楽しい。
というか、せっかく行ったんだから、その土地といえばそこ!というところに行きたい。
でも。
実際松山に住んでる身から言えば、道後だけが松山ではないし、近年は市街地よりも郊外のほうが栄えてきていて、下手すりゃ中心部の商店街よりも郊外のショッピングモール周辺のほうが人出も多かったりします。
人出の多い場所に、面白いスポットもどんどん増えてくるわけですから、現在の松山の魅力も、どんどん郊外まで広がってきています。
今年は秋の国体が愛媛で開かれるため、それに向けて各方面への新しい道路も続々と開通します。
私が東京のことを行った気になって、知った気になっていたように、愛媛や、松山のことも、同じような感覚で見ていらっしゃる県外の方も多いのかな。
まずは、いろんな観光地に行ってみる。
その中で、肌の合う地というか、なんか落ち着いたり、なんか好きだなと思える土地を見つけたら、何度か足を運んでみて、観光地巡りでは味わえない、「ひたすらぶらぶらしてみる旅」という楽しみ方があってもいいのかな、と思いました。